本を読む4.『カメリ』北野勇作著
ジェントル・ゴーストストーリーの遠い親戚ではないかと思ったりもするのです。
Twitterで読書感想文の話が出て、そう言えば苦手だったなあと思っていくつか知り合いの作品の読書感想文を書いてみたのですが、やっぱり酷いですね。面白かった小説を面白かったとしか表現出来ない私です。勝手に俎上に載せられたみんなには本当に申し訳ないのですよ。
カメリには森見登美彦さんの素晴らしい解説付きです。とりあえずそっちを読んでください。そこに私のこども感想なんか付け加えても仕方ないということを良く理解いただけるんじゃないかと思います。
そしてそんな酷い感想文の並ぶ中、一番「面白い」以外の感想が言えないのが北野作品です。いや、申し訳ないぐらい面白かったとしか言えません。
それでもちょっと頑張ってみますね。
このカメリの冒険の日々の愛らしくてグロテスクな感じは、要するにこれが死者の国だからなのかなあと、私は思いました。
死んだ子供たちが楽しそうに遊んでいるこどものくに。それがカメリ世界じゃないのかなあと。実は今SF長編を書きたくて仕方ないのですが、そのアイデアの一つに死者の国と現実が地続きになっている、というものがあるのです。おそらく私と北野さんの作家としての資質は正反対なのだと思うのですが、考えることは近しいのですよね。
いやあ、北野さん。これからもよろしくお願いいたします。
というわけで、読書感想文ごっこは私信で終わりです。
みなさんそれではさようなら。
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