『死んだ女~3』のあとがき

ページ数の関係で掲載されなかったあとがきをこっちで発表しちゃいます。
しほみえつこー!
 いきなりそんなことを叫ばれても困ると思いますが、『強い女祭』最終章でございますよ。三巻目までお付き合いしてくださった皆さん。あるいはこれから三巻目とお付き合いくださる皆さん。ほんとに本当にありがとうございます。三巻からいきなり読み始める人は少ないかと思うのですが、数少ないその奇特な皆様。ん? これって面白いかも、と思われたのなら、せめて二巻目までさかのぼって目を通してくださいまし。さらにぐっと楽しみは深まると思います。
 さてさて、本との出会いで(もちろん漫画や映画でも同じですが)たまーに「えっ、これって俺のために書かれたんじゃないの?」というものと出逢うことがあります。面白い、楽しい、以前に、あまりにも自分の好みのものばかりが贈答用詰め合わせ並みに詰まっていて嬉しいよりもびっくり、という幸福な出会いが。
 例えば私の場合、同じように戦う強い女がカッコイイ映画でも『グロリア(あくまで1980版でシャロン・ストーン主演の方ではない)』は良くできた楽しく面白い「強い女映画」。で『エンジェル・ウォーズ(なんでこんなにつまらなそうな安いタイトルをつけたのだ。「SUCKER PUNCH」の方が百倍いいのに)』は「これって俺の妄想?」と思うぐらいの「強い女」を含む幸福の詰め合わせ映画となります。この小説がどこかの誰かにとってそんな幸福な出会いであればいいなと思います。
 ところでゾンビですよ。もっとゾンビ中心の話も書きたかったのですが、強い女を中心にするとどうしてもゾンビは脇に回ってしまうのですね。というわけで最近のゾンビ事情を。これが不思議なのですが、ジェンダーとゾンビ化に何か関係があるものがいくつか出てきてます。たとえば『ブロードウェイ・オブ・ザ・デッド 女ンビ ―童貞SOS―』なんかは強い女+ゾンビというか強い女=ゾンビという面白い設定。傑作の予感。映画『ゾンビハーレム』も女性だけが感染してゾンビ化するという設定で、女がすべてゾンビという佳作です。『イーターズ』というゾンビ映画は女性ゾンビを妊娠させて新人類を生ませるというトンデモ設定。ああ、もっと紹介したいけれどもう紙幅が尽きました。
 最後になりましたけれどもう一度、最後まで付き合ってくださった皆様ありがとうございます。それから全巻華麗なイラストで小説を彩ってくださったカラスさん、本当にありがとうございます。またどこかで皆さんとご一緒できたらと思っています。


 以上でございますよ。


 本当に最後まで付き合ってくださった皆さん。ありがとうございます。

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