退院と幽霊
もう三月ですよ。
時間が経つのは早すぎ。行員矢野吾郎光俊。
前回までのあらすじ。
腹腔鏡手術はあっけなく終わり、一週間もかからず退院したのだった。
時間が経つのは早すぎ。行員矢野吾郎光俊。
前回までのあらすじ。
腹腔鏡手術はあっけなく終わり、一週間もかからず退院したのだった。
で、退院した翌日、田中啓文氏から電話があったのだった。
「神戸でシエラデコブレの幽霊を上映するのですが」
「らしいですね。発表と同時に券が売り切れたとか」
「招待されているのですが、行くのは無理ですよね」
「ええと、いつでしたっけ」
「明後日です」
「行きます」
というわけで、出掛けたのだった。
殺す気かと思うほど寒い中、長田町へと向かう私。
ちょっと早かったので、着いたらお茶でも飲んで一休み、等と思っていたら、駅に北野勇作氏が立っていたのである。
「鉄人ですよ、鉄人」
と北野氏は言う。きょとんとしていると「鉄人二十八号ですよ。さあ行きましょう、鉄人。今から行きましょう鉄人。鉄人鉄人」
そうか、そう言えば長田町といえば実物大鉄人の町なのだった。
どうせならバビルの塔も造ればいいのに。バビルの塔は最初バベルの塔だったのに、主人公の名前に合わせてバビルの塔になったらしいですよ、などとどうでも良いことを喋っている間に時間が来て、田中啓文氏、田中哲弥氏もやってきて現地へ。
「神戸でシエラデコブレの幽霊を上映するのですが」
「らしいですね。発表と同時に券が売り切れたとか」
「招待されているのですが、行くのは無理ですよね」
「ええと、いつでしたっけ」
「明後日です」
「行きます」
というわけで、出掛けたのだった。
殺す気かと思うほど寒い中、長田町へと向かう私。
ちょっと早かったので、着いたらお茶でも飲んで一休み、等と思っていたら、駅に北野勇作氏が立っていたのである。
「鉄人ですよ、鉄人」
と北野氏は言う。きょとんとしていると「鉄人二十八号ですよ。さあ行きましょう、鉄人。今から行きましょう鉄人。鉄人鉄人」
そうか、そう言えば長田町といえば実物大鉄人の町なのだった。
どうせならバビルの塔も造ればいいのに。バビルの塔は最初バベルの塔だったのに、主人公の名前に合わせてバビルの塔になったらしいですよ、などとどうでも良いことを喋っている間に時間が来て、田中啓文氏、田中哲弥氏もやってきて現地へ。
幻の恐怖映画は、テレビシリーズのパイロット版として作られながらあまりにも刺激的すぎてテレビでは一度も放映されなかったもの。
なるほどこれを予備知識なしに日曜洋画劇場で見たらトラウマになるだろうという、忌まわしい雰囲気をつくりだすのに成功している。オープニングと幽霊の演出は今の目で見ても素晴らしい出来だ。そして何より、こういった「幻の」がつくカルト的映画にありがちな「そりゃあこんなの大勢の人が見て楽しめるもんじゃないよな」というアンダーグラウンド臭のするものではなく、しっかりした構成で造られている出来の良い作品であるということにびっくり。
半ば都市伝説として終わるのもいいかもな、と思わないでもないけれど、やはりDVD化して、見たい見たいと思っている人たちに見てもらいたいなとも思ったのでした。
なるほどこれを予備知識なしに日曜洋画劇場で見たらトラウマになるだろうという、忌まわしい雰囲気をつくりだすのに成功している。オープニングと幽霊の演出は今の目で見ても素晴らしい出来だ。そして何より、こういった「幻の」がつくカルト的映画にありがちな「そりゃあこんなの大勢の人が見て楽しめるもんじゃないよな」というアンダーグラウンド臭のするものではなく、しっかりした構成で造られている出来の良い作品であるということにびっくり。
半ば都市伝説として終わるのもいいかもな、と思わないでもないけれど、やはりDVD化して、見たい見たいと思っている人たちに見てもらいたいなとも思ったのでした。
で、帰りはしっかりおっさん四人が鉄人を後ろに写真のとりっこをしたりしました。ブログを書く人間としては、ここで写真の一枚でも貼り付けておくべきなのでしょうけど、デジカメを持っていくのを忘れたので、そんなもんはない。
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